学校長より


ふるさと「南湖」に生きる

校長 川手  昌英

 私達には,幼い頃から親しんだ場所や友と学んだ学校など,それぞれに心に刻まれた故郷(ふるさと)の姿があります。そこでの人との関わりや心の触れ合いの中から夢や希望が生まれ,共に支え合い生きてきたという体験を持つ人は多いと思われます。こうした体験を基盤として,故郷(ふるさと)に見守られながら社会との絆を構築し,これからの社会を生き抜いていく活力や確かな見方・考え方,豊かな感性を育てていくことが必要だと考えています。故郷(ふるさと)との絆を実感しつつ,先人の知恵を学ぶことは,人間性豊かな新しい時代を拓く契機ともなるはずです。将来の地域を担う子どもたちは,地域の宝です。そのため,地域との関わりを積極的に教育活動に位置づけ,地域の一員としての自覚や地域を愛する心を育んでいきたいと考えています。

 南湖小学校では,地域の特性,人材を生かした教育活動において,次の内容について保護者や地域と連携した活動を行っています。

1 農村地域を生かした活動

南湖地区は昔からの農村地帯です。道路も農道として整備されており,農業が盛んな地域ではありますが,近年は農家を継ぐ人たちが減少し,比較的高齢者の方々が農業を行っているという現状があります。したがって,このような地域に生まれ育っても,農業とは全く無縁の子どもたちも多くなってきているのが現状です。だからこそ,あらためて地域を見直し,農作物を体験的に育てる等の活動が大切だと考えました。そこで,地域の方々に農業ボランティアを依頼し,年間を通して農作物について教えていただくこととしています。

2 児童の安全確保

南湖地域は,地域による活動が活発であり,地域性が強い地域でもあります。この特性を生かし子どもたちの安全を確保するための活動を行っています。

南湖駐在所ふれあい連絡会:犯罪・事故等の未然防止のため警察と地域住民とが連携して安全安心なまちづくりに取り組んでいます

地域の安全や防犯に関する情報交換や小学校へのチラシの配布,夜の巡回等の活動を行ってくださっています。今年度,会員が積み立ててきたお金で検温カメラを寄付していただきました。

児童の登下校の安全確保

下校時の付添いを全保護者に年2回ずつお願いしています。→家庭数減への対応

地域の安全ボランティアが児童の下校時に合わせ,各地区に立ってくださっています。

校外学習安全確保

自転車教室や地区探検等の学習の際,安全確保のために警察官等の協力を願っています。

 地域の教材・人材を使った学習

地域に古くから伝わる獅子舞いの学習(西南湖区の区長さんや獅子舞保存会の役員さんに教えていただいています)や,報徳祭では地域の方々を招いて合唱を披露しています。また,各学年年間2回,ボランティアの方々による本の読み聞かせを行っています。

 いずれも新型コロナにより令和2年度から行っていませんが,今年度は可能な範囲で実施を考えています。

地域の人々との結びつきが地域に愛着を持ち,地域に貢献できる人に育っていくための原動力になることを願っています。